山寺を訪ねてー山形県

2018年 09月27日


山形県は東京の北400キロに位置します。この地方は渓谷にあるその美しい水田が広がる広い地域として知られています。日本のその他地域と同じく山が多く、また火山があります。熱い源泉が湧き出るところ(温泉)が多くあり、その他にも特有の魅力的な自然を楽しめる場所があります。
 この地方には特に美しく古い日本の仏教の寺の一部、「山寺」があることでも知られています。その名が表す通り、寺は山の側面に建てられており、その景色はまさに絶景です。日本には四季があり、一年を通じて旅を楽しめます。景色はそのときの季節の植物によって様々な魅力を見せながら変化します。しかし、この寺に関しては秋にいらっしゃることをお勧めします。木々の紅葉の時期であり、赤く変化した葉の色が黄色やオレンジ色の楓の葉が混じり合い、また松や杉の明るい緑との彩りが素晴らしいです。この様々な色が混ざり合う驚異的な美がこの聖地の山の岩混じりの石段の美しさをより引き立たせます。また冬には山形は雪が多いので、真っ白な雪をかぶった山道の美しさを楽しむこともできます。
 寺の歴史を紐解くには、日本の仏教の黄金時代に遡ります。9世紀末に日本の仏教史を語る上で最も重要な人物である円仁、または慈覚大師としても知られる僧によって建造されました。円仁は日本列島の天台宗に大きな役割を果たしたひとりです。円仁は中国に多く旅し、特に浙江省南部に渡りました。ここにあるThiantai山が天台宗の名称のもととなっています。日本に帰国し、それはほぼその人生の最後の日の近くでしたが、彼は自分が学んだ仏教の知識を伝え、分かち合い、それは現代の日本にも強く残る、人それぞれの中に仏教の心はあり、どのような人間でも啓示に触れることができるというものでした。天台宗の基本は非常に細かく体系化されており、ここに数行でまとめることは難しいのですが、共済の心、分別と他者への親切な気持ちが重要であると唱えています。仏教は、着実に拡大していき、中国の起源から少しずつ分派していき、独自のものが日本で作り出されていきます。山寺はこの変革のときに誕生し、日本文化において非常に重要なものとなっていったのです。この寺の入り口は山寺駅からは遠くありません。仙台と山形県の東をつなくJRの仙山線で山寺駅まで行くことができます。東京からはおよそ3時間ほどで行くことができます。1000歩前後で山寺まで行かれますので、どうぞあきらめずに歩いてください。頂上に辿り着くと、日本で見られる最高の景色のうちのひとつを目の当たりにすることができるでしょう。向かう道で、木々の間に隠れる多くの古い寺を発見し、そこで一息をついてその美しい、ほかにはない唯一の建造物を眺めることができるでしょう。自然の美しさは山形全体でみられますが、この聖地では特に、その松や古い杉の木の林の中に特にその美しさに感動なさることでしょう。また、ここでは彫刻された石壁をご覧いただけますし、そこで仏像の永遠なる美しさに瞑想をすることができるでしょう。