岡山の旅は晴天なり

2018年 10月23日



日本を旅行中、お天気が気になるなら、ひとつ知っておいてほしいことがあります。それは、岡山が日本中でもっとも晴れの日が多い場所であること。他の多くの観光名所にもほど近く、岡山は初めて日本を訪れる人にとっておすすめのエリアです。

岡山は町の名であるだけでなく、広島県の東に位置する大きな県の名でもあります。海と山とを兼ね備え、それが郷土料理にすばらしく表現されています。あなたが寿司や海の幸に夢中なら、なにはさておき「ばら寿司」を食べてみて。海老やうなぎ、穴子、カリカリした触感の野菜など、さまざまな具材がのった伝統的な混ぜ寿司です。「タコ飯」というのもあります。これは、タコとごはんを炊いたもの。また、とくに関西地方で有名なお好み焼きですが、岡山のそれは地元産のカキが入っているんですよ。
内陸部では滋味豊かな肉に出会うことができます。これは千屋牛という高品質な牛肉で、すき焼きで食べるのがおすすめ。もちもちとしたうどんを入れていただきます。
 
岡山では、日本のアートに出会うこともできるでしょう。日本三名園のひとつ後楽園で、日本的な美を眺めながら散策をすれば、リラックスできること間違いなし。駅からも近く、アクセスも良好。江戸時代(17世紀の終わり頃)、池田綱政の命により造られたこの庭園ですが、人びとが庭園を散策の場ととらえはじめたのが、まさにこの頃でした。この庭園は13ヘクタールにもおよび、神社、寺、能舞台、茶畑や田んぼまでそなえています。漆黒の美しい岡山城もすぐそば。8月にはこの城でさまざまな催しが行われ、その際庭園にも竹製のランプが灯されたり、コンサートのほか伝統芸能の体験をすることもできるんですよ。
 
岡山駅から備前方面に向かって香登駅で降り、南に20分歩くと備前長船刀剣博物館があります。ここでは日本の刀鍛冶の芸術を紹介しています。年代ごとの日本刀のすばらしいコレクションの展示のほか、鍛冶の作業にも立ち会うことができるんですよ!
次の駅で降りれば、備前伊部の古い村。ぶらぶら道草をするのも楽しいです。この村は1000年も続く備前焼の里。たくさんある村の販売店のひとつでは、実際に自分で作品を作ることもできますよ。

岡山市の西にある小さな町にも一見の価値があります。運河沿いの倉敷の小さな集落には、すてきな古い町並みがあり、着物姿で古い商店やアートギャラリーを散策する人びとの様子もみられます。運河を小舟に揺られてみるのも一案。数々ある美術館や歴史博物館、レトロな本町や東町の町並みもぜひ訪れてみて。あなたの1日がきっとすてきなものになるはずです。